栗雑想02 イラスト地獄の始まり（準備～第1回）

　旦那さんは全治4ヶ月ながら、1ヶ月の入院で自宅療養に切り替わるらしく、11月を乗り切ったら普通にプレイできるらしい。それまではtask.が毎回結果を印刷して持って行き、旦那さんは携帯からパーティーBBSをチェックし、task.が代理で宣言するという形になるらしい。
　初参加にしてなんと豪気な。
　同じく初参加メンバーである、えみつの兄さんは友人にイラストを既に頼んでおり、task.に至っては知り合いのプロ絵師に頼んだという。これで初参加の3人ともがイラストを手配したという手回しの良さ、素晴らしい。
　普段はイラストを頼まないだいふくも私に戦うトウモロコシ絵を依頼して来たし、それに触発されたのか、同じく普段はイラストを頼まないようかんもJACKに依頼。
　パーティーメンバー9人という大所帯にして、9人全員に設定＆イラストがつくという、今までの私たちからは考えられない状態になった。

　さて、私が頼まれたうち、悠迦のキャラ「エマール・クラレンス」の塗りはかなり早い段階で完了した。悠迦のイラストは私では絶対に描かない（描けない）構図や線なので、色々と挑戦しているうちにモチベーションが上がっていく。他のイラストを0から描き起こして行くには、ここでモチベーションを上げなければいけないので最優先にしたのだ。
　だが大変なのはここからだ。
　続くはだいふくの「もろこし」、自ら絵を描くために指示が細かい悠迦とは違い、だいふくは描かない人なので「お前に任せた！」というヘタレ落書き野郎には荷が重い指示。しかもだいふくは月の半分以上を出張で飛び回ってるために、まさかわざわざ連絡を取ってネカフェに赴いて貰い、「この歩くとうもろこしの絵だが……」などと相談できるはずがない。
　一切指示を仰がずにアッガイと同じく一気に下絵を描いてスキャン、イラスト作成用のBBSに投降して反応を伺うと、良好。いつもの自分とは絵柄を変えていたので、好感触でこちらも嬉しい。
　塗って塗って塗って塗り直して、OKが出る。

　残るは2枚、変態アッガイと自分のキャラだ。
　連日、半ば徹夜のような形で、サイト更新終了後に限界まで描いて、ペン入れして、スキャンして、ゴミ飛ばしして、ようやく塗装へ。
　塗って塗って塗りまくる。
　この間にもスキャナが使えないJACKが私の所へイラストを持ってくるので、間を縫ってスキャン＆ゴミ飛ばし＆サイズ補正。気付けばこれで4カット目だ。自分の合わせると7カット。気にせずに塗るも、確実に自分のキャラ絵は第一回更新に間に合わないなという覚悟を決めた時、task.からメッセで衝撃の事実を知らされる。

「たぶん旦那の登録時にキャラ絵のURL指定してない」

　おふっ
　あれ、俺これ徒労？
　そういえばすっかり忘れてた、彼らは初参加、ALIVEの定番である「絵が出来てなくとも登録時に絵のアドレスを入力しておいて、第一回更新までに完成できたら万々歳」を知らないのだ。

　そして迎える第一回更新。
　全員登録は成功し、私はニャゴさんやホークウィンドさん、CatRYUさんなど懐かしい名前を見つけちょっと嬉しくなる。神音遙氏やハマ・ロイド氏、フォンデュ＝ブルギニョンヌ氏など、過去のALIVEを盛り上げてくれた人もいるし、つわものとして名を馳せた方々も数人見受けられ――ん？
　……おおぅ、第3期ALIVEのカリスマ人斬り、国士無双の陽介殿まで(汗)
　そういえば第3期終盤にヴァンと「一度戦ってみたかった」的なメッセをやり取りして、第4期で陽子嬢引退の際にもメッセ送らせて貰ったなぁと懐かしくなるも、向こうが覚えてるはずはないだろうから、とりあえずガクブルしながら動向を見守ることに。
　なお、我らが一団は未だにメンバーのPT編成が決まっておらず、9人中4人の絵が未完成という初っぱなからの無計画ぶり。第二回までにプレイヤーの体勢を立て直さなければ。

次回へ続く